
【ホワイトチョコレートとカカオの関係】白い理由や製造方法、通常のチョコレートとの違い2019.06.25
ホワイトチョコレートは白いため、カカオが入っているのか疑問をもったことはありませんか。ホワイトチョコレートの白さの理由や製造工程、通常のブラウンカラーのチョコレートとの違いをご紹介します。ホワイトチョコレートの濃厚な甘みと可愛らしいルックスに隠された、謎を解き明かしましょう。
- ホワイトチョコレートが白い理由とは
- - カカオマスが使用されていなくとも「チョコレート」と呼ばれる理由
- ホワイトチョコレートの製造方法
- - 1.焙煎(Roasting)
- - 2.カカオ豆のクリーニング(Winnowing)
- - 3.カカオニブをすりつぶす(Grinding)
- - 4.必要な材料と混ぜ合わせた後、液体を滑らかにする(Conching & mix)
- - 5.温度を調整する(Tempering)
- - 6.チョコレートを成型(Moulding)
- ポピュラーなチョコレートとホワイトチョコレートの違いとは
- - 味わい
- - ポリフェノール含有量
- ココアバターが主役のホワイトチョコレートで至福の時間を過ごしてみませんか?
ホワイトチョコレートが白い理由とは
ホワイトチョコレートは「ココアバター(カカオバター)」、「砂糖」、「ミルク(粉乳)」で構成されています。通常のチョコレートにはこれらに加え、カカオマスが含まれていますが、ホワイトチョコレートには使われていません。
カカオマスは苦みやブラウンカラーのもととなるカカオ豆の成分の一つ。そのため、カカオマスが含まれていないホワイトチョコレートは色が白く、さらに濃い甘さを感じることができるのです。
また、ホワイトチョコレートは滑らかな口当たりが印象的ですが、それはココアバターと言われるカカオ豆の脂肪分がより多く使用されているから。乳白色のココアバターはホワイトチョコレートの白さにも影響しています。
カカオマスは苦みやブラウンカラーのもととなるカカオ豆の成分の一つ。そのため、カカオマスが含まれていないホワイトチョコレートは色が白く、さらに濃い甘さを感じることができるのです。
また、ホワイトチョコレートは滑らかな口当たりが印象的ですが、それはココアバターと言われるカカオ豆の脂肪分がより多く使用されているから。乳白色のココアバターはホワイトチョコレートの白さにも影響しています。
カカオマスが使用されていなくとも「チョコレート」と呼ばれる理由
「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」によると「カカオ成分を35%以上含んでいるものはチョコレートと定める」と記載されています。ホワイトチョコレートはカカオマスが入っていなくても、「カカオ成分」が含まれているため正式にチョコレートとして認められているのです。
ホワイトチョコレートの製造方法

ホワイトチョコレートはどのような工程で作られているのでしょうか。カカオ成分や材料の使われ方を踏まえて解説します。
1.焙煎(Roasting)
ロースターを使用し、カカオ豆を高温で煎ります。チョコレートの製造で最初に行われる工程ですがカカオ豆の香りを引き出す大切なプロセスです。
2.カカオ豆のクリーニング(Winnowing)
カカオ豆の皮や微量に混ざった小石などを風の力を使用して取り除きます。この工程が終わると「カカオ二ブ」と呼ばれるカカオ豆の中心部分が見え始めます。
3.カカオニブをすりつぶす(Grinding)
クラッシャーという機械で豆を砕き、グラインダーでカカオニブをすりつぶすと、「カカオマス」という液体状の成分へと変化します。このカカオマスをチョコレートの舌触りを滑らかにするために、3種類のミルマシンでさらに細かくすりつぶします。
ここで複数のカカオニブを混ぜ合わせると風味の違うチョコレートができあがります。カカオマスからココアバターを絞り出した状態で、粒子状にしたものがココアパウダーになります。
ここで複数のカカオニブを混ぜ合わせると風味の違うチョコレートができあがります。カカオマスからココアバターを絞り出した状態で、粒子状にしたものがココアパウダーになります。
4.必要な材料と混ぜ合わせた後、液体を滑らかにする(Conching & mix)
この工程からホワイトチョコレートに分岐します。ホワイトチョコレートは通常のチョコレートに含まれるカカオマスは使用しないため、絞り出されたココアバターに砂糖や粉乳、香料を混ぜてできあがります。これらを50〜80℃の温度で約20時間かけて丁寧に混ぜ合わせます。
5.温度を調整する(Tempering)
温度を調節し、チョコレートの材料でもあるココアバターの結晶を安定させます。こうすることで、チョコレート全体の味のバランスを整えることができます。
6.チョコレートを成型(Moulding)
ペースト状のチョコレートを専用の型に流し込みます。その後、気泡を取り除き24時間寝かせたら完成です。
ホワイトチョコレートと、通常のチョコレートの製造方法は途中まで一緒です。必要な材料を混ぜ合わせる4番目の工程で、初めて各種チョコレートのレシピが変化します。
カカオ豆やチョコレートのことをさらに深く知りたいという場合は、下記で詳しく説明しています。ご興味のある方はぜひご覧ください
ホワイトチョコレートと、通常のチョコレートの製造方法は途中まで一緒です。必要な材料を混ぜ合わせる4番目の工程で、初めて各種チョコレートのレシピが変化します。
カカオ豆やチョコレートのことをさらに深く知りたいという場合は、下記で詳しく説明しています。ご興味のある方はぜひご覧ください
ポピュラーなチョコレートとホワイトチョコレートの違いとは

ブラウンのチョコレートとホワイトチョコレートではカカオマスの有無で見た目が異なることがわかりました。では、その他にはどのような違いがあるのでしょうか。ホワイトチョコレートを食べる際の参考にしてみてください。
味わい
通常のチョコレートにはカカオマスというカカオ成分が含まれています。カカオマスにはほろ苦さを感じることのできる成分が入っていますが、ホワイトチョコレートにはこの成分が含まれていません。そのため、ブラウンのチョコレートよりも甘みが強く、さらにまろやかさを楽しめます。
ポリフェノール含有量
ポリフェノールはカカオマスに多く含まれる成分ですが、ホワイトチョコレートには使用しない材料なので、ポリフェノールを摂取することはできません。しかし、ホワイトチョコレートはアンチエイジングに必要不可欠なビタミンB2やわたしたちの骨や歯を丈夫に保つカルシウムも摂取できます。また、カルシウムによるリラックス効果も期待できます。
ホワイトチョコレートは通常のチョコレートに比べて、コクを感じさせる甘さやまろやかな口当たりが魅力です。さらにわたしたちの美や健康を助けてくれるようなビタミンやカルシウムなどの成分も含まれています。しかし、どちらのチョコレートにもそれぞれの魅力があります。その日の気分に合わせてお選びください。
ホワイトチョコレートは通常のチョコレートに比べて、コクを感じさせる甘さやまろやかな口当たりが魅力です。さらにわたしたちの美や健康を助けてくれるようなビタミンやカルシウムなどの成分も含まれています。しかし、どちらのチョコレートにもそれぞれの魅力があります。その日の気分に合わせてお選びください。
ココアバターが主役のホワイトチョコレートで至福の時間を過ごしてみませんか?
ホワイトチョコレートの白さの秘密はココアバターがメインに使われているから。チョコレートの主原料であるカカオ豆ですが、使い方によって全く異なる味わいを楽しませてくれるのは驚きです。さらに美容や健康面でもサポートしてくれるのは嬉しいですよね。
また、ホワイトチョコレートには苦みやこげ茶色をもたらすカカオマスが含まれていないので、様々なフレーバーと合わせやすいのが特徴です。そのおかげで、イチゴや抹茶などのチョコレートも多く誕生しました。「チョコレートの世界を広げた」と言っても過言ではないホワイトチョコレート、ぜひご賞味ください。
また、ホワイトチョコレートには苦みやこげ茶色をもたらすカカオマスが含まれていないので、様々なフレーバーと合わせやすいのが特徴です。そのおかげで、イチゴや抹茶などのチョコレートも多く誕生しました。「チョコレートの世界を広げた」と言っても過言ではないホワイトチョコレート、ぜひご賞味ください。